わずかの手間で英文法が理解できるのに、なぜ勉強しないのですか?

英語学習において、「英文法が必要か不要か」という議論になることがあります。
たとえば、英会話スクールの広告では、よく「英文法は必要ない!ネイティブと話すべき!」と主張されていますが、英語学習法が掲載されている本では決まって、「留学しても、英文法の学習をする!だから重要!」と主張されています。
つまり、「英語ができる人たち」が、英文法が必要か不要か言い争っているようです。
でも、そもそも、なぜ、このような議論になっているのでしょうか。

スポンサード リンク


英文法は難しいというイメージが全ての原因

なぜ、このような議論になるのかというと、ズバリ、「英文法は難しい」というイメージがあるためではないでしょうか。つまり、多くの人たちは、学校の授業で、「英文法は難しい」「退屈」などと感じているので、英文法が敬遠されているだけだと思います。
※)だから、この心理を逆手にとって、つまり、消費者に「英文法が難しい=英文法を勉強しなくても簡単に英会話ができるようになる」というイメージを植え付けることで、自社の商品・サービスを売ろうと考えている会社もなきにしもあらずなのかなと(もちろん、こういう会社の商品・サービスが役に立たないというわけではなく、販売戦略の1つとして、という意味です)。

しかし、「英文法=難しい」というのは、大きな誤解です。
単に、皆さんが出会ってきた教師、参考書と「相性」が悪かったり、「学習手順」を間違えていたりしただけです。正しい手順で学習すれば、英文法の基本ができるようになるまで、それほど手間はかかりません。
つまり、わずかの手間で、英文法が、驚くほど、理解できるのです。

わずかの手間で、英文法は理解できるに、なぜ、勉強しないのですか?
英文法が不必要であったとしても、英文法は、わずかの手間で習得できるのに、なぜ、勉強しないのですか?


「英文法は難しい」の「難しさ」の意味が違う!

「英文法は簡単だ!」といえば、英語の上級者から、「英文法は難しい!」と言われることがあります。
でも、これは「難しい」の意味をはき違えているだけではないでしょうか。
大学で言語について研究する人がいるくらいなので、英文法の深みに入れば入るほど、言葉の壁などを感じて、「難しい」と感じるのでしょう。でも、一般人のいう「難しい」とは、中学英語が理解できなくて、高校英語で躓くなどです。たとえるなら、100階の高層ビルがあるとするならば、一般人は、15階くらいを見て、「あそこに行くのは、しんどそう……」と言っているのですが、英語の上級者は、すでに100階くらいにいて、さらに上を向いていて、「これ以上、上に行くにはしんどい」と言っている状況のような感じです。
一般人は、言語の研究をするわけではありません。
受験で点数をとったり、日常会話ができるようになったりするだけでいいのです。

というわけで、私は、やはり「英文法は簡単」だと断言したいです。
だから、このサイトで紹介している英語の参考書を読んで、「英文法は、簡単だったんだ!」と思っていただきたいのです。
でも、なぜ、「英文法は難しい」と誤解されるような状況になっているのでしょうか。

スポンサード リンク


遅れている教育業界

研究には、基礎研究と、応用研究があります。
大雑把に説明するなら、基礎研究とは「この研究、一体、何に役に立つの? しかも、すごい難しいし」という、一般人には到底理解できない研究のことです。たとえば、高温で粘度が下がる新素材の開発などでしょうか。
応用研究とは、「基礎研究の成果を商品化させる研究」という、一般人にもよく理解できて、しかも、実際の生活に役立つ研究のことです。たとえば、先ほどの基礎研究の結果を利用して、「お湯をかけると(高温にすると)、はがれる(粘度が下がる)接着剤の開発」でしょうか。

基礎研究がなければ、応用研究は成り立ちません。
応用研究がなければ、実際の生活に役立つものはできません。
つまり、「基礎研究→応用研究→実際の生活に役立つもの」という「流れ」が重要なのです。

というわけで、教育業界に話を戻します。
あくまで個人的な意見ですが、教育業界は応用研究的なものが弱く、一般人が取り残されている状況ではないかと思っています。つまり、先ほどの話でいうと、「基礎研究→応用研究(ここがダメ)→実際の生活に役立つもの」になっていて、「流れ」がせき止められているので、一般人には、「英文法は難しい」というイメージができているのだと思います。
※)特に、英語の世界では、初心者向きの英語の参考書は、同じようなものばかりですから。

なぜ、応用研究的なものが弱いのかというと、もともと教育は「師弟関係」、つまり「弟子は、師匠が教えるものを、努力して理解するものだ」という風潮が強いためだと思っています。「自分たちの素晴らしい成果(でも難解)を、努力して理解したものだけ、素晴らしい未来を用意してやるぞ!」という感じでしょうか。
だから、現状の教育は、優秀な10人を100歩、先に進ませますが、それ以外の10000人は全く前に進めないという状況なのだと思います。

しかし、世の中の商品・サービスすべて、顧客本位だからこそ、進化しています。
つまり、「マーケティング」という言葉があるように、消費者にとって、より良い商品、サービスになるように、顧客の声を取り入れているからこそ、商品やサービスは成長しています。
教育業界は、現状の10人の優秀者人たちを、100歩進ませることだけではなく、日本人の学力の底上げをするために、「マーケティング」を取り入れて、10000人を1歩進ませることも重要ではないでしょうか。

というわけで、余談も入りましたが、このサイトでは、役立つ英語の参考書を紹介して、応用研究的な話、つまり、「英語中級者」まで導きたいと思っています。
逆をいえば、このサイトで紹介している英語の参考書で勉強しないと、「英語は難しい」と思ったままになると思います。

「英語の参考書の選び方」のトップページ