英語学習法の本は、市販本だけが全てではない!
書店にある本と、電子書籍を比べると、書店にある本の方が信用できるように感じると思います。確かに、書店にある本の方が、著者、編集者など、色々な人の手がかかっているので、そのように思っても仕方がありません。
しかし、英語学習法の本に限っていえば、書店にある本の方が、必ずしも、「皆さんにとって」価値があるとは言えないのです。
でも、なぜなのでしょうか。
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出版できるかどうかは「商業価値」で決まる!
たとえば、以下の2つの出版企画があったとします。
出版社は、どちらの出版企画を採用すると思いますか?
■1.英語学習法に革命を起こす新メソッド〜TOIEC300点だったのに、半年で、TOEIC満点に。その秘密のメソッドが、ついに公開〜
■2.高校教師が教える英語学習法〜英語は地道に勉強しないといけません〜
私は「1」だと思います。
なぜ、「1」なのかというと、出版も商売だからです。
やはり、多くの人に買ってもらえる本でないと、出版社は赤字になってしまいます。
だから、出版社は、どうしても売れやすい「新しさ」「流行」「革新的」などの出版企画を求めてしまって、「1」のような出版企画を本にするのです。
しかし、「良書とは何か」というところにも書きましたが、「役に立つかどうか」は、その人のレベルによって変わります。つまり、たとえ、多くの人にとって、「1」が役立つとしても、皆さんには、全く「1」は役立たず「2」が役立つということがあり得るのです。
だから、英語学習法の本に限っていえば、必ずしも、書店に並べられている本が、「皆さんに」役立つとは言えないのです。
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書店にある本は色々な人の手にかかっている!
本といえば、著者1人で作っているイメージがあるかもしれませんが、チームで作っていることが大半です。具体的には、文章を書く著者、ダメ出しをしたり修正したりする編集者、デザインを決めるデザイナーなどで、本を制作しています。
このように複数人で、本を制作するメリットは、たとえば、「色々な人の手にかかっているので、間違えが起きにくい」「でたらめなことは本にならない」ということがあります。
しかし、これを逆からみれば、「色々な人の手にかかっているが故に、著者の真の意図が歪められることもある」というデメリットもあります。先ほども書いたように、出版も商売ですので、「より売れるように」という気持ちで、著者の意図が変わることもあるのです。
一方、電子書籍は、通常、1人で書きますので、「でたらめなことが書かれている可能性もある」というデメリットがありますが、逆に、「著者の意図がそのままダイレクトに伝わる」というメリットもあります。
というわけで、話をまとめると、市販の英語学習法の本は、優れたものも多いですが、電子書籍にも優れたものがあって、どちらも一長一短があるということを言いたかったのです。
英語学習法に限っていえば、実害につながることは稀なので、市販の書籍、電子書籍を問わず読むといいと思います。